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【小倉GI決勝】新山 GI初制覇

 新山響平がGⅠ初制覇――。今年最後のGⅠ「第64回競輪祭」の決勝戦は27日、小倉競輪第12Rで争われ、新山響平(29=青森・107期)が優勝。賞金4147万円(副賞含む)とともに「グランプリ2022」の出場権利を獲得した。新山のGⅠ優勝、GP出場は初めて。なお競輪祭終了後にGP選手選考委員会が行われ「グランプリ2022」(12月30日=平塚)の出場選手が決まった。

 今年も競輪祭で新たなGⅠウイナーが誕生した。昨年大会を制した吉田拓矢と同じ107期の新山がV。準Vだった昨年はライバルがまっ先にゴール線に飛び込む姿をもっとも近くで見せられた。「ずっと引っかかっていた一年だった。悔しさを晴らせて良かった」。あれから1年。今年は自身が栄冠に輝いた。

 勝ち上がった北日本4車が結束。しかもグランドスラムを達成したばかりの新田が先頭の布陣。これまで北日本ラインを引っ張ってきた新山に、お膳立てが整っていた。早めからの先行策に出た新田後位から番手発進。後続を引き離してVゴールに飛び込んだ。

 「本来なら自分が前を回るべきだろうけど、本気で優勝を狙いに行くために確率が高い番手回りを志願した。ラインで走った新田さん、守沢さん、成田さんに感謝の気持ちでいっぱいです」

 10月にナショナルチームからの引退を決意。そこからわずか数カ月でのGⅠ制覇に「より緊張感を持って走れている」と表現した。これでグランプリに北日本から4人目として名乗り。「今度は恩返しができるように頑張りたい」。年末の平塚ではこの男が風を切るシーンが見られそうだ。(本間 正則)

 ◇新山 響平(しんざん・きょうへい)1993年(平5)11月2日生まれ、青森県八戸市出身の29歳。八戸工高卒。15年7月プロデビュー。通算成績は587戦176勝。通算取得賞金は2億8827万円。主な優勝は第64回競輪祭(22年)。師匠は坂本勉(青森=引退)。1㍍71、76㌔。血液型A。

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